失敗しないホームヘルパーの求人選び

私は12年ほど前からホームヘルパーの仕事を始め、現在はある事業所でサービス提供責任者を務めています。最初の事業所選びに失敗し、移籍した経験があります。そこで、これからヘルパーの仕事を始めようとお考えの方の参考になればということで、私が経験から学んだ求人選びのコツについて書いてみたいと思います。

■「常勤」か「登録」か勤務形態の違い

ヘルパーの仕事の勤務形態は、大きく「登録」と「常勤」の2つがあります。

登録ヘルパーは生活スタイルに合わせた働きかたができるのがメリット。家事や育児との両立を目指す主婦の方におすすめです。ただ給与は1件ごとの支払いとなり、収入はやや不安定です。

常勤ヘルパーには正社員として固定給が支払われます。安定した収入が得られ、福利厚生も受けることができるのが魅力。その分責任は重いですが、介護業界でキャリアアップを目指す方にはおすすめ。

新人ヘルパーの方はまず事業所に登録して、登録ヘルパーとして仕事を始めると良いでしょう。ただ、最初は登録でもいずれは常勤への移行を考えているという方は、ステップアップが可能かどうかも確認しておきましょう。

■事業所の場所、教育体制など

次に事業所ごとのチェックポイントについてお話しします。

まず気になるのが事業所の立地。ヘルパーの仕事自体に体力が必要なので、通勤の労力が少なくなるよう、通いやすい場所にあるのが1番です。実際には利用者さんのご自宅を訪問することになりますので、事業所の立地だけでなく、サービスの提供エリアも重要。あまりにも自宅と利用者さんのお宅が近いのも仕事とプライベートのメリハリがつけにくいので、電車ひと駅分ぐらいは離れている方が良いかもしれませんね。

教育体制の充実度も大切なチェックポイントです。新人なら特に人材育成に力を入れている事業所を選ぶと安心。最初は先輩ヘルパーが同行して指導を行う事業所がほとんどですが、ごくまれに新人でも最初から1人で利用者さん宅へ行かせる事業所があるので注意が必要です。先輩が同行する場合にも、その期間がどれくらいなのかを確認しましょう。

また健康保険、雇用保険の有無や、通勤手当の有無も要チェック。その他、利用者さんの命を預かるという仕事の性質上、万が一利用者さんに怪我をさせてしまった場合などに適用される保険に加入している事業所が良いです。

1つの事業所に絞れない場合は、複数の事業所に登録して、実際に働きながら絞り込むのも良いでしょう。

いかがでしたか?みなさんが良い事業所に巡り会えることを願っています。

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